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基本情報
あらすじ
すべての人間は羊の皮をかぶった狼である。口には出さないものの、常に様々なことを空想している少年、道鎮寺(どうちんじ)陽一もまた例外ではない。ある日、陽一が赤い満月を見ていると、一人の少女が彼に突進し、銀のナックルで殴りつけてきた。意識を失った陽一は、その時のことをはっきりと覚えていなかった。 翌日、陽一のクラスに暁(あかつき)あやめという転校生がやってきた。下校途中、陽一は自分を殴った少女があやめであることを知る。彼女の銀のナックルは、内なる「狼」が表面化するのを抑え込む表層的な仮面である「羊」から、人の内なる思考や欲望、すなわち彼女が「狼」と呼ぶものを引き出す力があるというのだ。しかし、人が欲望に満たされ、内なる思考に執着しすぎると、「狼」は「羊」を凌駕し、「赤い月の世界」を見ることができるようになる、とあやめは説明する。 あやめは、自分には「羊」がなく、それ故に「羊」を手に入れたいと考えているため、陽一に自分の「羊」になってほしいと頼む。陽一はそれを受け入れ、ここに「狼を喰らう赤ずきん」の物語が幕を開けるのだった。